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一般社団法人 日本公認不正検査士協会(ACFE)様

開発から日々のオペレーション改善まで伴走する業務改善支援

左からビビッドソウル木原、ACFE JAPAN 下山様、ビビッドソウル合志

コラム目次

  1. プロジェクトの背景
    不正防止・内部統制を担うACFE様の取り組み
  2. リニューアル前の課題
    決済と学習管理の分断、運用負荷の大きなシステム
  3. 導入したソリューション
    Shopifyによる決済刷新と、PLATON×SPIRALをつなぐAPI連携
  4. 導入効果① 運用効率化
    手作業から自動化へ、スタッフ負担を大幅削減
  5. 導入効果② 学習体験と運営改善
    購入から学習・単位管理までをシームレスに、運営側の業務効率も大幅向上
  6. 今後の展望
    利便性のさらなる強化と、CFE資格の認知拡大に向けて 

概要

企業の不正防止や内部統制の強化に取り組む日本公認不正検査士協会(ACFE)様。

今回のプロジェクトでは、Webラーニングコンテンツのシステムを見直し、Shopifyを導入して安心できる決済環境をリニューアルしました。

さらに、購入した動画教材を視聴できるeラーニングシステム「PLATON」と、視聴履歴に基づいて単位を付与しユーザー情報を管理する「SPIRAL」とをつなぐ、API連携にも取り組みました。

業務フローを再構築したことで、利用者・管理者双方にとって、よりスムーズで快適な学習体験を実現できる仕組みへとリニューアルしました。

Shopifyで購入した教材をPLATONで視聴し、その履歴に基づきSPIRALがユーザー情報や単位を管理。これらをAPI連携でシームレスにつなぐことで、ユーザーと運営双方にとって利便性の高い仕組みを実現。

▼ACFE JAPAN オンラインストア
https://www.acfe.jp/

お客様インタビュー

ACFE JAPAN 事務局 下山 直美 様
ACFE JAPAN 事務局
下山 直美 様

まず、ACFE様の活動について教えてください。

ACFEは1988年にアメリカで設立され、不正の防止と抑止を目的に活動してきました。
現在は世界200以上の支部、約9万人以上の会員を抱える国際的な協会です。

日本では「一般社団法人日本公認不正検査士協会」として、CFE(公認不正検査士)資格試験の実施や、企業不正・不祥事に関する情報提供、教育研修などを行っています。


会員には内部監査や会計監査、コンプライアンス部門の方が多く、弁護士や社外監査役など専門家の方々もいらっしゃいます。

特に上場企業では内部監査を含む部門の設置が多く、専門知識を持つ人材へのニーズは年々高まっています。

CFE(公認不正検査士)資格の特徴や意義について教えてください。

CFE資格の大きな特徴は、「企業会計」「不正調査」のスキルを兼ね備えている点です。

不正を発見するだけでなく、未然に防ぎ、仕組みとして整えていく力が求められています。
資格の普及は、企業が健全に成長していくための土台づくりにつながります。

私たちは単なる試験運営団体ではなく、「不正をなくす」という社会的なミッションを担っていると考えています。

提供している教材は、どのような方が利用されていますか。

主に、企業の内部監査や法務、コンプライアンス部門のご担当者にご利用いただいています。

弁護士や社外監査役など、企業ガバナンスに関わる専門職の方々も少なくありません。

研修や教材は資格取得のためだけでなく、日々の業務にすぐ役立つ実践的な内容になっています。
そのため「資格取得後の継続学習」としてもご活用いただけるのが特徴です。

ACFE JAPAN オンラインストアのスクリーンショット

リニューアル前のシステムには、どのような課題がありましたか。

リニューアル前は、 決済から学習システムへの連携までが非常に大変でした。

ACFEが提供する教材はWebラーニングコンテンツであり、教材を履修することで単位を取得できることが特徴です。

定められた単位数を取得することが資格の取得・維持につながるため、購入・決済だけではなく個人個人が取得した単位数を管理するシステムとの連携も必要でした。

そのため、従来のECプラットフォームとの連携は難しいと考え、これまでは社内エンジニアが独自に設計開発したシステムを使って運用していました。

ユーザー情報の連携が優先されたシステムだったため、内部システムとの連携はシームレスに行えていたものの、サービス運用面での利便性への考慮が不足しており、決済や購入履歴の把握、学習システムとの連携は手作業で行う必要がある箇所が多かったのです。

ACFE JAPAN 事務局 下山様とvividsoulメンバーのインタビューの様子

また、構築したのが専任のエンジニアではなかったこともあり、運用面での利便性が考慮されてなかったところがあったので、お客様から見れば大きな不便はなかったかもしれませんが、内部スタッフの負担は大きかったです。

とくに驚かれると思いますが、管理画面が存在せず、売上集計はCSVを抽出して一つひとつ手作業で行っていて…。

一般的なECシステムではなく、独自改修を重ねていたため、外部に依頼するのはビビッドソウルさんがほぼ初めてでした。

商品登録にも多くの制限があり、会員情報や学習システムとの連携も複雑で、事務局スタッフ2名が他の業務と兼務しながら運用していたため、日々の負担は非常に大きかったと思います。

デジタル教材の販売で、特に意識していた課題は何でしょうか。

ユーザーにとっては「購入から学習までをシームレスに行えること」と、学習後には証明書を発行する必要があり、特に管理面やシステム間の連携は大きな課題でした。

開発を進めるにあたり、とくにこだわった点は何ですか。

3DセキュアをShopifyでスムーズに導入できた点、そして社内で運用しているカスタマイズされたデータベースとの連携です。

教材購入後に学習状況を反映・フィードバックする仕組みが複雑だったため、この連携をしっかり実現できたことは、非常に大きな成果であり助けになりました。

システム導入後、どのような変化がありましたか。

Shopifyに切り替えたことで、教材の購入から学習システムへの連携までがスムーズになり、運用の負担も大きく軽減されました。

事務を担当しているスタッフはEC業務の経験がなく、カートシステムを使うのも初めてだったため、最初は少し戸惑う場面もありました。

ですが、Shopifyは操作が分かりやすく、ヘルプも丁寧なので、現場のスタッフにとっても安心して使える環境になったのではないかと思います。

今後の展望ややりたいことについてお聞かせください。

入会時の請求書払いに加えてクレジット決済を導入したり、会費を年額の定期支払いにして自動更新できるようにするなど、より便利にご利用いただける仕組みを実装していきたいと考えています。

さらに、コンテンツの見せ方を工夫したり、Shopifyの機能を活用したキャンペーンやクーポン施策なども展開していきたいと思っています。

そして何より、CFE資格の認知度を一層高め、専門人材の育成に力を注いでいきたいと考えています。

不正のない社会をつくる」という理念のもと、これからも会員の皆さまと共に歩みを進めてまいります。

最後に

今回のプロジェクトをご担当いただいたACFE JAPAN下山様より、次のようなお声をいただきました。

「担当してくださった合志さん、赤嶺さんには、こちらの細かなご相談にも丁寧にご対応いただきました。

社内にECや技術者の専任スタッフがいないため、どうしても抜けてしまう部分があるのですが、そういった点もわかりやすく教えていただき、安心してお任せすることができました。

言葉足らずでうまく説明しきれない部分も、丁寧にサポートやご提案をいただき、システム面でもきめ細やかにご対応くださったおかげで、スムーズに安心してご相談ができました。」


ビビッドソウルでは、WEBサイトやシステム開発をはじめとして、企画からUI/UXデザイン、構築、そして運用支援まで、幅広いサービスを提供しています。

これらのプロセスを通じて、クライアントのニーズを理解し、最適なソリューションを提案・実現します。

私たちの強みは、ただ技術を提供するだけではなく、お客様のビジョン実現を目指したパートナーシップを築くことにあります。

ビビッドソウルでは、各プロジェクトにおいて、「聞く、作る、届ける、幸せにする、改善する、より幸せにする」というフローを大切にし、製品やサービスが使われる全ての人々の幸せを追求します。

ご質問やご相談につきましてはホームページの「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡いただけたらと思います。

TEAM

ディレクター: 
合志 建彦
エンジニア: 
赤嶺 祥
デザイン: 
カマラ 由香利
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