
概要
今回は、当社でECサイトのリニューアルをお手伝いさせていただいた、酵素ドリンク「MOEGI」の成瀬社長にお話を伺いました。
ECサイト運営で抱えていた課題から、リニューアルで目指したこと、そして今後の展望まで詳しく語っていただきます。
お客さまインタビュー

株式会社萌木
代表取締役社長
成瀬 真二様
御社の事業内容について教えてください
当社は、オリジナル酵素ドリンク「MOEGI(もえぎ)」の製造・販売を主な事業としています。
販路としましては、エステサロンや美容室などを対象とした「卸事業」と、公式ECサイトを窓口とした個人のお客様向けの「小売事業」を展開しております。
どのような理念やこだわりを持って製品を提供されていますか?
私たちの理念は、人々を喜ばせることです。
そのために、まずはMOEGIを通じて皆様に「健康」をお届けしたいと考えています。
そしてもう一つ注目しているのが、「年齢の重ね方」です。
日本では、歳をとることにネガティブなイメージを持つ方が少なくないように感じます。
だからこそ、その過程をもっと楽しめるものに変えていけたらと考えています。
そのためには、やはり健康な体が不可欠です。
健やかな体という土台があってこそ、人は年齢を重ねることを心から楽しむことができる。
私はそう信じています。
健やかに、そして楽しみながら歳を重ねていく。
これこそが、私たちの掲げる「ハッピーエイジング」という基本理念です。

リニューアル前のECサイトには、どのような課題を感じていらっしゃいましたか?
今回のリニューアルによって、サイトが圧倒的に見やすく、洗練されたデザインになったと感じています。
これはお客様にとっても、非常にポジティブな変化だったと思います。
以前のサイトの一番の課題は、コンテンツが古く、「この1本がお客様に何をもたらすのか」という価値がきちんと伝わっていなかった点です。
どちらかと言えば、オーガニックであることや、製造地である滋賀の美しい風景といった情緒的な情報がメインになっていました。
今回のリニューアルでは、その点を抜本的に改善し、酵素ドリンク「MOEGI」そのものの特長、いわば「スペック」を前面に打ち出す構成に変更しました。
お客様が本当に知りたいのは「この1本がもたらすメリット」です。
その情報が購入の決め手となるため、今回の改善は事業の核心的な課題を解決する大きな一歩になったと考えています。
私は、ECサイトの運営を「お店づくり」と捉えています。
お客様がお店に入り、どんな商品があるかを知り、接客に納得し、期待を込めて商品を購入する。
この一連の流れをECサイト上で実現することが理想です。
その視点で振り返ると、改修前のサイトは私たちからの一方的な情報発信になっていたり、お客様が必要とする情報が不足していたりした点が課題でした。
今回の改修では、まるで実店舗のようにお客様が買い物をしやすく、心から納得してご購入いただけるようなサイトを目指し、全体をブラッシュアップしました。
今回のリニューアルにあたり、ビビッドソウルにご依頼いただいた理由について教えてください。
私たちの事業の核は、何よりも「商品」です。
ビビッドソウルの代表である貝沼さんや、ディレクターの大須賀さんは、その商品である「MOEGI」を深く理解しようとしてくれました。
特に印象的だったのは、大須賀さんが展示会に足を運び、実際にブースに立って販売を手伝ってくれたことです。
ウェブサイトは、一見すると平面的な情報かもしれません。
しかし、そこに作り手の深い商品理解や情熱が加わることで、「奥行き」が生まれると信じています。
サイトを訪問してくれた方々は、平面的な画面の中に、その奥行き、つまり商品の背景にある物語や価値を感じ取ってくれるのです。
ビビッドソウルの皆さんなら、そんな「奥行き」のあるサイトを作ってくれる。
そう確信できたことが、今回依頼を決めた最大の理由です。

実際のリニューアル作業はどのように進みましたか?
最初に、サイトの課題点や「このように変えたい」という私たちの要望をお伝えしました。
すると、担当ディレクターの大須賀さんが私たちの想いを汲み取って、サイトの構成案から具体的なテキストの草案まで、すべて形にして提案してくださったんです。
おかげさまで、私たちは内容の確認作業に集中することができました。
通常、サイトをリニューアルする際には、構成や文章をゼロから考える必要があり、担当者には大きな負担が伴います。
そのため、「リニューアルしたい」という気持ちはあっても、実行に移すのは簡単なことではありません。今回は大須賀さんが私たちの話を丁寧にヒアリングし、「このような形はいかがですか?」と主体的に提案してくださったので、非常に円滑にリニューアルを進めることができました。
その点についても心から感謝しています。
ECサイトのリニューアル後、どのような変化がありましたか?
今回のリニューアルによる成果は、大きく2点あります。
1点目は、定期購入のお客様がほぼ倍増したことです。
もともと定期購入を増やしたいという目標はありましたが、改修前のサイトでは「定期便があること自体、知らなかった」というお声が届くほど、その存在がお客様に伝わっていませんでした。
今回のリニューアルによってその点が明確に改善され、定期便の魅力が伝わりやすくなった結果、実際の購入者数の増加に繋がったのだと考えています。
2点目は、 卸事業への波及効果です。
私たちの事業は個人のお客様向けのEC販売だけでなく、サロン様向けの卸事業も柱となっています。
そのサロン様が、リニューアル後のECサイトをご覧になり、ご自身のお客様へ「MOEGI」を紹介する際の資料として活用してくださるようになったのです。
ECサイトの充実が、他の事業にも良い影響をもたらしている。
これもリニューアルによる嬉しい変化ですね。
今後、ECサイトをどのように活用していきたいですか?
おかげさまでリピーターのお客様も増えてきたため、今後はコンテンツをさらに充実させていきたいと考えています。
商品ラインナップを充実させることはもちろん、お客様の健康に役立つ豆知識のような情報も積極的に発信していきたいです。
最終的には、「MOEGIのサイトを訪れるたび、良い情報に出会える」と感じていただけるような、価値ある場所に育てていきたいですね。

同じようにECサイトをリニューアルしようと考えている企業様へ、アドバイスはありますか?
もしECサイトの運営経験が十分でないと感じているなら、サイトの骨格となる「枠組み」から提案してくれるパートナーを選ぶことをおすすめします。
私たちも4年前に初めてECサイトを立ち上げた際は、まさに手探りの状態でした。
そうした状況で助かったのが、「どうすればお客様が最も買い物しやすいか」というプロの視点です。
自分たちだけで進めると、どうしても「伝えたいこと」が先行しがちですが、本当に大切なのは「お客様が知りたいこと」を「もっとも分かりやすい形」で届けること。
その「翻訳」を高いレベルで実行してくれるパートナーを見つけることが、リニューアル成功の鍵ではないでしょうか。
その上で重要になるのが、「自社のECサイトがどのような立ち位置なのか」を理解することです。
例えば、Amazonや楽天への出店は、リアルの「百貨店」に出店するようなものです。
一方、私たちの自社ECサイトは、言わば「路面店」です。
百貨店と路面店とでは、お客様を惹きつけるためのしつらえ(サイト設計)が全く異なります。
今回のリニューアルで素晴らしかったのは、まさにその「路面店」としての魅力を最大限に引き出してくれた点です。
お客様がふらりと立ち寄り、スムーズな導線に導かれ、まるで丁寧な接客を受けているかのような体験ができる。
そうしたあたたかみや、ブランドの世界観を深く味わえるサイト設計が、モール型ECとの差別化になり、リニューアルの成功に繋がったのだと思います。
▼「酵素ドリンクMOEGI」のサイトはこちら
URL:https://moegi.tokyo/
最後に
ビビッドソウルでは、WEBサイトやシステム開発をはじめとして、
企画からUI/UXデザイン、構築、そして運用支援まで、幅広いサービスを提供しています。
これらのプロセスを通じて、クライアントのニーズを理解し、最適なソリューションを提案・実現します。
私たちの強みは、ただ技術を提供するだけではなく、クライアントのビジョン実現を目指したパートナーシップを築くことにあります。
ビビッドソウルのものづくり事業部では、
各プロジェクトにおいて、「聞く、作る、届ける、幸せにする、改善する、より幸せにする」というフローを大切にし、製品やサービスが使われる全ての人々の幸せを追求します。
ご質問やご相談につきましてはホームページの「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡いただけたらと思います。

TEAM
- EC運営・戦略:
- 木原 亜沙子
- 設計・ディレクション・デザイン:
- 大須賀 智美